国の施策で2030年には全ての住宅の平均でZEH化するという計画が進んでいます。
ZEHとは、net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語で、「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味です。
パッシブデザインや省エネ住宅でも必ずエネルギーは必要ですよね。
そのため太陽光発電でエネルギーを作り出すことが出来なければ、ZEHは実現できません。
今回は太陽光発電は本当に必要なのかを解説していきます。
太陽光発電は必要なのか?
太陽光発電のオワコン説がささやかれている理由として売電価格の下落があります。
売電価格が下がると、当然システムの導入コストを回収するまでの期間が長期化します。
しかし、最近では太陽光発電の性能の向上と導入コストも低下しているため、費用の回収も十分可能になってきているのです。
重要なのは売電価格ではなく、それぞれの家庭に適した設備を選ぶこと。
効率的な発電により有益な結果に結びつけることが大切です。
太陽光発電があれば電力会社はいらないのか?
ZEHの考え方として使用する電気以上に発電する訳なので、電気に関しては自給自足ができるのではないかと思いがちですが全て賄えるわけではないようです。
太陽光発電は天気の悪い日や夜間は電気を使うことができません。
一年を通して考えると必要な電力は太陽光発電で賄える計算ですが、実際には発電できない時間帯は電力会社から電気を供給してもらう必要があります。
反対に昼間たっぷりと発電できる状態のときは、余った電気を電力会社に買い取ってもらうということです。
ZEHはその収支がプラスマイナスゼロになるという計算になります。
蓄電池があれば自給自足ができるのでは?
蓄電池を設置すれば太陽光発電の電気を貯めておくことができます。
電力会社と契約せず電気を自給自足(オフグリッド)にするには、どのレベルの蓄電池があれば可能なのでしょうか。
普通の家庭で1日に使う電気の量は10 kWhを超えています。
昼間の電気を貯めて、夜使うだけならそのくらいの容量の蓄電池で十分ですが、何日も太陽が出ない時でも賄える電気となるとかなりの容量が必要です。
例えば一週間分を70〜100 kWh とすれば、現在の一般家庭の蓄電池が大きくても10 kWh前後なので、これでは数日悪天候が続くととても足りません。
さらに季節によって、発電量や電気の使用量にムラがあるので条件はさらに厳しくなります。
そのため蓄電池があっても余程大きな容量に長時間貯めることができないと、全て自給自足を実現することは難しいのです。
とはいえ、少しでも蓄電池に貯めて有効に電気を使うことは、省エネの観点から見ても災害時の緊急事態対策においても、これからの時代に合った手段といえます。
電気は買う時代から自給自足へ
太陽光発電システムを導入する目的の一つとして、電力を自給自足できる環境の構築を挙げる人もいるでしょう。
太陽光発電は日本国内だけでなく、世界的に注目されている自然エネルギーです。
これからの時代は電力会社から買う電気の量を減少させ、太陽光発電で自給自足する家庭が増える時代になるのかも知れません。
24時間365日の自給自足は難しくても、普段の電力消費量の半分を太陽光発電で補うといった取り組みなら十分に可能です。
システムを上手に活用すれば、より高い効果が実感できると思われます。
蓄電池と上手く組み合わせることで、さらに電力の自給自足へと近づいていくでしょう。
まとめ
売電価格が低下した太陽光発電ですが、性能の向上とイニシャルコストの低下によってそのデメリットを上手くカバーしつつあります。
これからの時代は、電気を売って儲ける時代ではなく自給自足で省エネに徹することが大切です。
蓄電池との併用も考慮して、まずは自分が使う電気エネルギーは自分の家で発電することが求められている時代なのではないでしょうか。
2024.02.12
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投稿者プロフィール
- 大手不動産会社で住宅営業トップセールスマンを経て
現在はレイクサイドホームのライフスタイルプランナーとして勤務
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