標高600mほどの低山と聞くと「登りごたえがなさそう…」というイメージを持つ方もいるかもしれませんね。ですが、山の面白さは必ずしも標高に比例するとは限りません。
全国には「ご当地アルプス」と言って、低山でも本場アルプスさならがの岩稜歩きやダイナミックな景色が味わえる山がたくさん存在するんです。
今回はそのひとつ、滋賀県にある「金勝(こんぜ)アルプス」をご紹介。岩場、鎖場、ロープ、渡渉、遺跡巡りと、アドベンチャー感満載で登山の面白さがギュッと詰まった山ですよ!
金勝アルプスとは?
「金勝(こんぜ)アルプス」は滋賀県の湖南エリア、栗東市と大津市にまたがる山。といっても一つの山の名前ではなく、標高605mの竜王山を最高峰とするいくつかの山々の集まりです。
風化した花崗岩が作り出す独特の地形が特徴で、ゴツゴツとした岩場が続く岩稜帯はアルペンムードたっぷり。週末になると多くの登山者が訪れ、一番の展望スポットである天狗岩を目指します。
コース上には、ユニークな岩や滝など自然スポットはもちろん、磨崖仏や廃寺跡、オランダ堰堤といった数々の遺跡が点在しています。それらを辿りながら歩けるのも金勝アルプスの面白いところなんですよ。
豊富な登山ルートで何度も楽しめる!
金勝アルプスには初心者から上級者まで楽しめる豊富な登山ルート(ハイキングコース)があります。
ハイキングマップ、地図はこちら:栗東市観光協会
\おすすめコース/
初めての方には、上桐生バス停(一丈野駐車場)から、落ヶ滝、天狗岩、狛坂磨崖仏を経て南谷林道で戻ってくる周回コースがおすすめ。沢を渡りジャングルのような茂みをかき分け、ロープを使って岩をよじ登る。気分はまるでインディージョーンズ!アドベンチャー要素たっぷりなコースとなっています。
体力と時間に余裕がある方、ピークハントにこだわる方は、最高地点の竜王山へ足を伸ばしてみるのもおすすめです。
※登山口の一丈野駐車場でも無料のハイキングマップが配布されています。各ルートの見どころのほか、トイレの場所や危険箇所、万が一の時のコールポイントも詳しく記載されているので、出発前に入手しておくと安心ですね。
奇岩・巨岩の稜線歩き!天狗岩へ登ってみよう
ジャングルのように生い茂る樹林帯を抜け、稜線まで登り切ると景色は一変。森林限界を超えたかのように高い木はなくなり、剥き出しの岩々が作り出す自然のアートが次々に現れます。その光景は北アルプスの女王・燕岳(つばくろだけ)にも例えられるほど。
\見どころ/
奇岩・巨岩の間を縫うように進み、ハイライトの天狗岩を目指しましょう。天狗岩では、鉄柵を伝って岩の上に登ると琵琶湖や比叡山、比良山系を見渡す大パノラマの絶景が待っていますよ。
山中に残る平安時代の史跡も必見!
金勝アルプス一帯は奈良時代から平安時代にかけて山岳仏教が盛んでした。そのため山中には仏教文化の中心を担っていた金勝寺(こんしょうじ)をはじめ当時の史跡が多く残っているんです。
特に見応えがあるのが、平安時代初期に新羅からやってきた渡来人によって作られたと伝わる「狛坂磨崖仏(こまさかまがいぶつ)」。高さ約7m、幅約3mにも及ぶ花崗岩に、如来像や菩薩像など12体の仏像が彫られています。1,300年以上も前の遺跡がジャングルのような山中にひっそりと残されているなんて、歴史のロマンを感じずにはいられませんね。
アクセス・駐車場
【車】
名神高速「草津田上I.C.」から約15分、登山口となる「一丈野駐車場」を目指しましょう。
料金:1回 700円
営業時間:8時~17時(時間外でも出入りは可能)
駐車台数:95台程度
トイレ:あり
【公共交通機関】
JR草津駅から帝産バスで約30分、終点の「上桐生」で下車してください。
帝産バスの時刻表はこちら:滋賀帝産グループ
どんな服装で行けばいい?
ウェア
アスレチック要素の多い山なので動きやすい服装が適しています。ザック(リュック)はウエストベルトのあるものが揺れにくくておすすめ。岩場では手や爪を怪我しないように手袋があると便利ですよ。また、スズメバチの生息エリアなので黒い服は避けるのが無難。(スズメバチは暗い色に反応する習性があります)
シューズ
金勝アルプスは岩場が多い登山道です。ソールにしっかりと溝があり、グリップ力の高いシューズがベスト!岩場では捻挫のリスクもあるので、足首をホールドしてくれるミドルカットのトレッキングシューズだと安心ですね。
暑さ対策
標高が低いため夏は熱中症のリスクがあります。帽子やサングラス、日焼け止めを必ず持参し、こまめな水分補給を心がけましょう。
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投稿者プロフィール
- 夫婦でアウトドア×滋賀暮らしを満喫中!週末の楽しみはもっぱら登山で、関西の低山を中心に夏は日本アルプスなど高山へも遠征。山登りに疲れたら琵琶湖でのんびりキャンプしてます。アウトドアブログ「やまたびチップス(https://yamatabitips.com/)」もぜひご覧ください!
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