気軽に登れる山が多く、関西・東海圏のハイカーに人気を集める鈴鹿山脈。その最高峰である「御池岳(おいけだけ)」は、現実を忘れて非日常に浸れる、まさに天空の楽園のような場所です。
山頂付近の広大な草原”テーブルランド”を歩いて、点在する見どころを巡ってみませんか。断崖絶壁の展望スポット「ボタンブチ」や「天狗の鼻」、苔の絨毯が圧巻の「日本庭園」など、御池岳登山の魅力をハイライトでご紹介します。コグルミ谷ルートなら野生のリスに会えるチャンスも！
鈴鹿山脈で一番高い山「御池岳」
滋賀県東近江市と三重県いなべ市の境、鈴鹿国定公園内にある「御池岳(おいけだけ)」。標高は1,247m、鈴鹿山脈の最高峰で花の百名山としても知られています。
同じ最高峰でも伊吹山のように観光地化されていないためアクセスはやや不便。ですがそのぶん手付かずの自然が残り、高山植物や野生動物が多く暮らしているのが特徴です。
山頂一帯に広がる壮大な平原「テーブルランド」では、カルスト台地特有のカレンフェルトやドリーネ池など、素晴らしい景色を見ることができますよ。
＼御池岳のおすすめポイント／
① 天空の楽園テーブルランドを歩ける
② コグルミ谷ルートなら野生のリスに会えるチャンスも
③ 人が少なくてのんびりと登山ができる
野生のリスに会える！コグルミ谷ルートがおすすめ
御池岳のメジャーな登山ルートは下記の2つ。
👣 御池岳の登山ルート 👣
・鞍掛峠(くらかけとうげ)ルート ・・・絶景の尾根歩きが楽しめる
・コグルミ谷ルート・・・野生のリスに会える確率大
登りはぜひ、野生のシマリスを探しながらコグルミ谷ルートを歩いてみてください。展望は望めませんが、苔と緑が美しい谷筋を歩くルートで癒し効果たっぷりです。可愛いリスが姿を見せてくれたら、静かにそっと見守ってあげてくださいね。
山頂のテーブルランドをぐるっと１周したら、下りは鞍掛峠ルートで爽快な尾根歩きを楽しみながら下山しましょう。
＼リスに会えるポイント／
コグルミ谷ルートの5合目〜8合目付近で会える確率大！
まるで海外のロングトレイル！テーブルランドを歩こう
御池岳に登る一番の楽しみ、それは山頂付近に広がる「テーブルランド」の散策です。テーブルランドはその名の通り、テーブルのように平らで広い平原になっており、日本離れした独特の景色がまるで海外のロングトレイルのようだと話題になっています。
テーブルランドでは、石灰岩が侵食されてできたカレンフェルト(石柱)やドリーネ(くぼみ)など、カルスト地形が見られるのも特徴です。特に、ドリーネに雨水が溜まってできた山池は20個近く存在し、御池岳の名前の由来にもなっています。お池めぐりをしながら歩くのも面白そうですね。
※テーブルランドは標識が少なく道が不明瞭な場所が多いので、YAMAPなどの登山アプリがあると安心ですよ。
喧騒とは無縁の地。牧歌的な風景が広がる「奥の平」
時計回りで周回すると、山頂から10分ほどで「奥の平」という場所に辿り着きます。ここはショートカットすることもできますが、時間があればぜひ訪れて欲しいスポットです。
人が少なくて日々の喧騒を忘れさせてくれる牧歌的な風景が広がり、穏やかな気持ちになれる場所です。先端まで行くと景色が良いので、ランチ休憩にもおすすめ。
断崖絶壁の展望スポット「ボタンブチ」と「天狗の鼻」
テーブルランドには断崖絶壁で大きく切れ落ちた2つの展望スポットがあります。猪を追い詰めたと伝わる「ボタンブチ」と、絶壁に突き出した岩が挑戦的な「天狗の鼻」。
どちらも高度感がスリリングで下を覗き込むと足がすくみますが、眺望の良さは抜群！目の前には鈴鹿山脈の山々を、右方向には湖東平野から琵琶湖、比良山系を望む大展望が広がります。
生命力あふれる苔ワールド「日本庭園」
テーブルランドの北西部に広がる「日本庭園」も見逃せません。苔とカレンフェルト(石灰岩の岩)を庭園に見立て、そう呼ばれているのだとか。鮮やかなグリーンが台地を埋め尽くす苔ワールドは圧巻！普段目にする苔とは違い、生命力に満ちあふれた姿に驚かされますよ。
苔の絨毯を抜けて道なりに歩いていくとまもなく鈴北岳に到着。見晴らしの良い稜線を歩いて鞍掛峠ルートで下山しましょう。
鈴鹿山脈最高峰の「御池岳」をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。天空の楽園”テーブルランド”を歩いて、大自然の中で心癒される休日を過ごしてみませんか。
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